【12月27日 CNS】中国中部の湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)にある華中科技大学(Huazhong University of Science and Technology)の学生ボランティアチームが、AI技術を利用して人さらいにあった子どもの写真を修復し、捜索を支援している。それにより、多くの子どもたちが両親と再会できたことが明らかになった。

 行方不明だった息子が救出された孫海洋(Sun Haiyang)さんは、「ボランティアチームによって人さらい業者の映像を修復することができたため、修復された映像を警察に証拠として提出し、息子の救出につながった」と語っている。

 孫さんの息子は2003年に中国南部の深セン市(Shenzhen)で誘拐された。当時、監視カメラは誘拐犯の映像を捉えていたが、解像度が低く、犯人逮捕につながらなかった。孫さんはAI技術を利用して監視画像を鮮明にしているボランティアチームを知り、修復された鮮明な画像を警察に証拠として提出することができたのだった。

 現在、ボランティアチームは当初の4人から30人以上の中心メンバーと300人以上の臨時ボランティアを擁する大きなチームに成長している。

 このチームの創設者である盛建中(Shengjianzhong)さんは、これまでに11人の子どもたちが両親と再会できたと語っている。

 盛さんは「将来的には、より多くの福祉団体と協力して、より良い活動を支援していきたい」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News