国立民俗博物館ガム包装紙保存科学技術で復元=国立民俗博物館提供(c)NEWSIS
国立民俗博物館ガム包装紙保存科学技術で復元=国立民俗博物館提供(c)NEWSIS

【12月25日 KOREA WAVE】韓国の国立民俗博物館が1970年代半ばから1980年代初めの国民の暮らしぶりがうかがえるガムの包装紙97点を保存科学技術で復元した。

博物館は2019年、チャン・スクジャ氏から古いガムの包装紙190点を寄贈された。しかし、ガムが溶けて包装紙に粘着し、状態が悪いものもあったため復元を目指した。

包装紙の中でも、ガムはアルミニウム薄層と薄い紙でできている第1次包装紙とくっついていたため、顕微鏡赤外線分光度計を使うなどしてアルミニウム層と薄紙の間にある主成分のパラフィンワックス物質などを検出。ガムを剝がして、代わりに模型ガムを包むことにした。本物のガムだと微生物や害虫がつくおそれがあるからだ。

復元成果は論文「ガム包装紙保存処理や保管方法研究」として国立民俗博物館が発刊する「生活文物研究」37号に掲載された。

国立民俗博物館のチョン・ジヨン遺物科学科学芸研究士は「保存処理しなければ捨てるしかないが、復元すれば生活文化史を示す貴重な史料になる」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News