【12月24日 AFP】23-24イタリア・セリエAは23日、第17節の試合が行われ、首位インテル(Inter Milan)は2-0でレッチェ(US Lecce)を下した。一方で退場者を2人出した昨季王者ナポリ(SSC Napoli)はASローマ(AS Roma)に敗れた。

 20日のイタリア杯(Italian Cup 2023-24)でボローニャ(Bologna FC)に敗れたインテルだが、この日はハーフタイム直前にヤン・ビセック(Yann Bissek)の加入後初ゴールで先制すると、終盤にニコロ・バレッラ(Nicolo Barella)が追加点を挙げ、同じく勝利した2位ユベントス(Juventus)との勝ち点4差を維持した。

 今夏加入した23歳のビセックは、しばらく出場機会に恵まれずにいたが、この日はハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)の狙い澄ましたFKに頭で合わせると、本職のCBでも好プレーを披露した。

 前線では、ラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)がけがで不在の中、マルコ・アルナウトビッチ(Marko Arnautovic)が低調で、17ゴールを挙げているマルティネスへの依存度の高さが浮き彫りになった。それでも攻撃陣が珍しく不発でレッチェが試合に生き残る中、78分にバレッラがリードを2点に広げるゴールを決めた。

 これでリーグ4連勝を飾ったインテルは、20回目のリーグ優勝に向けて好調を維持している。

 ユベントスはドゥシャン・ブラホビッチ(Dusan Vlahovic)が頭で決勝点を決めて2-1でフロジノーネ・カルチョ(Frosinone Calcio)を退け、インテルを追走している。

 加入後の初先発を果たしたケナン・ユルディズ(Kenan Yildiz)のゴールで先制したユベントスは、ハイメ・バエス(Jaime Baez)に同点ゴールを許したが、ブラホビッチが残り9分で勝ち越しゴールを挙げた。難しいシーズンを送っているブラホビッチだが、これで今季リーグ戦6ゴール目となっている。

 今季苦戦中のナポリは0-2でローマに敗戦。10枚以上のイエローカードとレッドカード2枚が飛び交う荒れ模様の展開の中で、同日待望の契約延長が発表されたヴィクター・オシムヘン(Victor Osimhen)ら2人が退場し、首位インテルとの勝ち点差が17ポイントに開いた。

 一方のローマは76分に交代出場のロレンツォ・ペレグリーニ(Lorenzo Pellegrini)のゴールで先制すると、終了間際にロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)がダメ押し点を奪取。ナポリを抜いて6位に浮上し、トップ4入りへ仕切り直しの白星となった。(c)AFP/Terry DALEY