【12月24日 AFP】競泳男子の五輪金メダリストで、ドーピング違反による資格停止処分を受けている孫楊(Sun Yang、ソン・ヨウ、中国)が、2024年パリ五輪を欠場することが濃厚となった。

 中国水泳協会(CSA)は22日、パリ五輪に出場する代表チームについて、2023、24年の世界水泳選手権(World Aquatics Championships)と来年4月19〜27日の国内選手権の結果を基準に選考すると発表。5月まで出場停止処分が解除されない孫は、選考から除外される見通しとなった。

 現在32歳の孫は、18年のドーピング検査で血液サンプルが入っている容器を壊したとして、20年に8年間の出場停止処分を科されたが、その後処分が短縮され、出場すれば自身4度目の五輪となるパリ五輪に向けた競技復帰に意欲を示していた。

 23日には自身の中国系SNS微博(ウェイボー)を更新し、「水泳は自分の人生から切っても切り離せないものであり、生涯情熱を注ぎ続ける」とつづったが、それ以外のコメントは出さなかった。

 孫は12年ロンドン五輪で400メートル自由形と1500メートル自由形、16年リオデジャネイロ五輪で200メートル自由形の金メダルを獲得し、世界水泳でも11度の優勝を果たしている。(c)AFP