【12月23日 AFP】ボクシング、元世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)は22日、サウジアラビアの首都リヤドで23日に行われるオット・ワリン(Otto Wallin、スウェーデン)戦の前日計量に臨み、この一戦の結果が同級での自身の将来を左右する可能性よりも、相手を倒すことだけに集中していると強調した。

 かつてベビー級王座に2度君臨したジョシュアは、4月にジャーメイン・フランクリン(Jermaine Franklin、米国)戦で判定勝ちを収めた後、8月にはロバート・ヘレニウス(Robert Helenius、フィンランド)に7回KOで勝利しており、あすのワリン戦で今年3戦全勝を目指す。

 今回のファイトが自身のキャリアに大きな影響をもたらす可能性がある中で、この日の計量後には「祈りが届けば勝てるだろう」とし、「ずっと集中している。懸命に祈っているし、自分に対して神が何を望もうとその道に従うつもりだ。もちろん、ただ祈るだけではなく、行動でも追求していく」と語った。

 元同級王者のデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)とはこれまで長らく対決の可能性が取り沙汰されてきたが、ジョシュアは「土曜(23日)夜の試合なくして将来はない。今週ずっと話してきた通り、自分が集中しているのは土曜の夜だ。リングで何が起きようと自分の心は決まっている。絶対この試合に勝ってみせる」と意気込んだ。

 計量ではジョシュアが251ポンド(約113.85キロ)だったのに対し、238.6ポンド(約108.23キロ)でパスしたワリンは、プロで唯一喫した敗戦がWBCヘビー級王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)戦だけとなっている。

 一方、ジョシュア戦の前座でジョセフ・パーカー(Joseph Parker、ニュージーランド)と対戦するワイルダーは213ポンド(約96.62キロ)、パーカーは245.3ポンド(約111.27キロ)で計量をクリアした。

 ワイルダーは「自分はとにかく落ち着いているし、冷静だ」とコメント。さらに「ここには何度も来ているし、彼(パーカー)のような相手との戦いには慣れている。向こうは自分のようなタイプと対戦したことはなく、こっちが繰り出すパワーは一度も経験していない」と自信を見せた。(c)AFP