イ・スリョンさんのインスタグラム(c)MONEYTODAY
イ・スリョンさんのインスタグラム(c)MONEYTODAY

【12月22日 KOREA WAVE】韓国のノ・ムヒョン(盧武鉉)、イ・ミョンバク(李明博)、パク・クネ(朴槿恵)の3大統領の警護官を務めた女性が、いま俳優として活躍している。大統領警護処初の女性警護公務員となったイ・スリョンさん(42)。2004年から13年までの10年間、大統領の警護を務めた。

イ・スリョンさんは20日放送されたYTN「イ・ソンギュの幸せな憩いの場、ちょっと待ってください」に出演し、当時を回想した。

梨花(イファ)女子大学英文科出身。2004年、大統領警護官の公開募集で女性公開採用1期目として警護処に入った。

「死ぬ訓練をたくさんした。死ぬということは人間の本能に反することだが、それに反する訓練を繰り返した」

「人を助けなければならない時、迷わず飛び込む。機会があれば、他人のために『私を使ってしまおう』と考えている」

大統領警護処は「軍隊的な組織文化が多く残っている所」だそうだ。

「英文科出身なので、日本や米国、中国、ロシアなどの国賓・首脳の近くで随行した。この時、多くのことを学べ、本当に良かった」

そんなある日、ふと考えた。「5~10年後の私の姿」がどうなるか。この組織で私が上り詰めることができる職位はどこまでなのか。こんな想像をしているうちに、面白みが薄れたという。

10年目だった2013年、33歳で俳優に転じた。

「いろいろな生き方をしてみたいと思うようになった。どうせ一度の人生、やりたいことをやってみようと考えた」

2018年まで主に端役を転々とし、2021年にはSBS「皇后の品格」で助演を務め、高い演技力を見せた。特に6月に終映した芸能番組「サイレン:火の島」で警護員チーム長として顔を知られるようになった。

私はどんな俳優になるべきか。私の人生において、私はどんな監督になるべきか。私の人生を、私はどう描くべきか――今も悩みは尽きない。それでも「価値がある人生、かっこいい人生、ドキドキしながら、他の人のために良いことをたくさんする」という“私の最大の目標”には変わりはない。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News