【12月22日 Xinhua News】21日は「バスケットボールの日」に当たる。中国ではこのところ、バスケットボール関係の各種イベントが相次ぎ、「全国和美郷村バスケットボール大会」(村BA)から第1回国際バスケットボール博覧会、そして今まさに激しい攻防が繰り広げられている中国男子プロバスケットボールリーグ(CBA)の2023~24年シーズンまで、「バスケ熱」は高まり続けている。

 福建省晋江市で11月12日までの5日間、第1回国際バスケ博が開催された。3万5千平方メートルの展示エリアには9つの関連産業から出展者が集まり、10人以上のバスケ界のスターが参加。延べ3万人が来場し、オンラインでトレンドワード入り8回以上、短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」のトピック閲覧数10億回以上などの記録を生み出した。

 数字の背後には、バスケットボールが社会から非常に注目されていることがある。動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」のスポーツ業務責任者、葉覚明(よう・かくめい)氏は第1回国際バスケ博で、バスケは「抖音スポーツ」で最大の割合を占めており、ユーザー・消費規模が共に巨大で、バスケに興味を持っているユーザーは3千万人を超え、バスケ関連コンテンツの月平均再生回数は延べ299億8千万回以上になったと説明した。

 今年3月まで貴州省で開催された「美しい農村」バスケリーグは、中国各地ひいては世界各国から注目を集めた。ネットユーザーは米プロバスケットボールNBAにちなみ、親しみを込めて「村BA」と呼ぶようになった。現在、「村BA」は「全国和美郷村バスケットボール大会」という全国イベントの愛称となっている。貴州省台江県台盤村で10月末に行われた決勝大会は山東省、貴州省、重慶市、甘粛省、寧夏回族自治区、広東省から8チームが進出し、4日間にわたる白熱した戦いを繰り広げ、約3万人が会場で、1千万人以上がオンラインで観戦した。

 「村BA」に参加した理由について、選手たちは口々に「バスケをしていると楽しい。この試合を通じて全国の人々にバスケへの愛と人生への愛を伝えたい」と語った。この純粋な愛と楽しさこそが、ますます多くの人々を「村BA」に引き付け、バスケに熱中させ続ける理由だろう。

 今年は若者の間でもバスケ人気が高まり続けている。全国ユースバスケットボールオープン(NYBO)22~23年シーズンの決勝戦が7月17日~24日、山東省日照市で開催された。今シーズンは7万人以上の若手選手が参加し、全国162都市で地区大会が行われ、試合数が2万2千を超えたなど、あらゆるデータがNYBO創設以来最多を記録した。

 中国バスケットボール協会が21年に発表した「中国バスケットボール発展報告」によると、中国のバスケ人口は約1億2500万人、うちコアなバスケ人口が約7610万人で、団体球技で一番人気のスポーツとなった。

 湖南翼騰体育文化産業集団の周思毅(しゅう・しき)副総経理は第1回国際バスケ博に出席した際、博覧会ではバスケットボールの試合が比較的高い割合を占めており、これは過去2年間の中国バスケットボール産業の発展における変化でもあると指摘。運営側の視点から見ると、公式の競技リーグやブランド主導の民間の大会があり、どちらもここ2年で爆発的な成長を遂げているとし、バスケットボール大会は現在、花盛りの様相を呈し、今後もますます盛んになっていくだろうと語った。(c)Xinhua News/AFPBB News