【12月20日 AFP】フランス領ポリネシアのタヒチ(Tahiti)島チョープー(Teahupoo)で行われる2024年パリ五輪のサーフィン競技で、会場に建設予定の審判用タワーが地元から激しい批判を受けている件で、国際サーフィン連盟(ISA)は19日、リモート採点を提案したと発表した。

 ISAによれば、陸と沖、ドローンからのライブ映像を使った採点を大会組織委員会と地元政府に提案したという。

 チョープーでのサーフィン競技実施をめぐっては、タワーの建設に使われる作業台船がテスト中にサンゴ礁の一部を破壊したことなどが問題となり、環境団体が猛反発。計画に反対するオンライン署名の数はこれまでに22万7000筆超に上っている。

 ISAの提案を受け、大会組織委員会は関係先に確認を取るとしている。

 ISAは今月9日にリモート採点の提案を出したとしているが、その翌日にはポリネシアのモエタイ・ブロテルソン(Moetai Brotherson)行政長官が、競技会場に変更はないと明言していた。

 映像は17日撮影。(c)AFP