ソウルアップルストア明洞店(c)news1
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【12月19日 KOREA WAVE】いわゆる「iPhone故意性能低下」問題で、韓国の裁判所がこのほど、アップルの法的責任を認めた。原告7人に慰謝料として7万ウォン(約7700円)を認める内容だ。当時、数十万人が該当のiPhoneを使用していたと推定され、訴訟に参加する人が増えれば賠償規模は数百億ウォン(1ウォン=約0.11円)になりうる。

ソウル高裁は今月6日、消費者7人がアップル側を相手取って起こした損害賠償訴訟の控訴審で原審判決を覆し、原告一部勝訴の判決を下した。「損害を認める証拠は不足しているが、選択権などの侵害による精神的損害が発生したと言える」との判断だ。

2018年の提訴当時、単一訴訟では過去最大の6万2806人が訴訟に参加した。しかし、1審が「アップルの賠償責任を問うには証拠が足りない」として原告敗訴としたことで、2審では証拠がより確実な消費者7人だけが訴訟を継続した。

判決直後、オンラインコミュニティなどでは「アップルの立場ならほこり一粒ぐらい」「賠償判決に意味があるのか」という反応が出た。

しかし、この一部勝訴の判断によって、1審で共同で提訴した原告らが追加で訴訟を起こす可能性がある。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News