【12月17日 AFP】ローマ教皇庁(バチカン)の裁判所は16日、アンジェロ・ベッチウ(Angelo Becciu)枢機卿(75)に対し、横領などの罪で5年6月の禁錮刑を言い渡した。

 ベッチウ被告は、フランシスコ教皇(Pope Francis)を支える立場にあり、将来の教皇候補とも目されていた。裁判で罪に問われた聖職者としては最高位となる。

 被告には8000ユーロ(約124万円)の罰金も科された。代理人弁護士は判決を受け、控訴して引き続き無罪を主張する意向を明らかにした。

 ベッチウ被告は英ロンドンの不動産投資に絡み、他の9人とともに訴えられていた。同被告は横領、事務所の不正使用、証人への圧力行使などの罪に問われていた。

 他の9人は財務担当者や弁護士、教皇庁の元職員で、ベッチウ被告の元秘書を除く8人が、罰金刑から7年超の禁錮刑までの有罪判決を言い渡された。(c)AFP/Alice RITCHIE / Clement MELKI