【12月14日 AFP】ラグビー元ニュージーランド代表のソニー・ビル・ウィリアムズ(Sonny Bill Williams)は14日、オーストラリアの代表選手やファンに「明らかなうそをついた」として、日本代表の新ヘッドコーチ(HC)に就任が決まったエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)氏を「恥ずべき人物」と痛烈に非難した。

 ジョーンズ氏はW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)で惨敗を喫したワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)の指揮官を辞任してから約1か月半後の13日、日本代表の新指揮官就任が発表された。

 ジョーンズ氏はこれまで、日本代表HC就任について繰り返し否定していたが、現在評論家を務めるウィリアムズは「なんとも残念なことじゃないか」と述べた。

 豪テレビ局チャンネル9に対してウィリアムズは、「この物語全体に対する私の考えは、彼がうそをついたということだ」とし、「明らかに彼は選手たちにうそをつき、民衆にうそをつき、オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)にもうそをついた。なんと恥ずべき人物だろう」と続けた。

 ジョーンズ氏は、イングランド代表HCを解任された後の今年1月からワラビーズを指揮し、テストマッチ9試合でわずか2勝にとどまってフランスW杯ではプールステージ敗退という過去最低の結果に終わった。

 ラグビーユニオン(15人制)とラグビーリーグ(13人制)で活躍し、ボクサーとしても成功を収めているウィリアムズはまた、「2個目のポイントとしては、日本を気の毒だと思う。彼の実績が物語っている」と付け加えた。

 2024年1月1日に正式就任するジョーンズ氏は、2012年から3年間日本代表のHCを務めており、国内での評価も高い。

 しかしながら日刊スポーツ(Nikkan Sports)は14日、ジョーンズ氏のHC就任は明らかなもので、「透明性」が欠如していたと報じ、「『公平性』の部分でも疑問は残る」として「関係者から『出来レースではないのか?』という声が相次いだ」と伝えている。(c)AFP