【12月14日 AFP】日本ラグビー協会(JRFU)は13日、日本代表の新ヘッドコーチ(HC)にエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)氏が就任すると発表した。

 ジョーンズ氏は2012年から3年間日本代表の指揮を執り、W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)ではチームを南アフリカ戦での勝利に導いた。

 JRFUの岩渕健輔(Kensuke Iwabuchi)専務理事は、ジョーンズ氏が日本と世界のラグビーの双方に精通した指導者を見つけたいという希望をかなえたと述べ、自分のやりたいことを表現し、何が問題で、それにどう取り組むかを明確にするという点で「他の候補者より優れていた」と話した。

 他の候補には、昨季クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(Kubota Spears Funabashi Tokyo Bay)をリーグワン1部制覇に導いたフラン・ルディケ(Frans Ludeke)HCらが挙がっていた。

 一方で岩渕氏は、ジョーンズ氏がすでに指導者としてピークに達しているのではないかと協会内で議論があったと明かした。1月のオーストラリア代表HC就任後はテストマッチ9試合でわずか2勝にとどまり、W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)ではプールステージ敗退という過去最低の結果に終わり、大会後に退任していた。

 岩渕氏は「最大のポイントは、彼がわれわれをW杯優勝に導いてくれるかどうかだった」と述べている。

 正式就任は2024年1月1日となっている。

 ジョーンズ氏は、フランスW杯大会期間中に日本側からの面接を受けたと豪メディアが報じてから、日本代表に復帰するのではないかとの臆測が飛んでいたが、同氏はこのうわさを否定していた。これについて岩渕氏は、協会がW杯期間中にジョーンズ氏の面接を行ってはいないと話したものの、大会の直前に「情報収集」のために第三者を通じて接触したことを明かしている。(c)AFP/Andrew MCKIRDY