【12月9日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は8日、次男ハンター(Hunter Biden)氏が脱税などの罪で再び起訴されたことについて記者団に問われたが、一切コメントしなかった。

 ダークスーツにサングラスという格好のバイデン氏は、ホワイトハウス(White House)で大統領専用ヘリコプター「マリーンワン(Marine One)」に乗り込む際、ハンター氏は無罪だと思うかとの記者団の質問に答えず、手を振るだけだった。

 来年の大統領選での再選を目指すバイデン氏はマリーンワンで西部に向かい、ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)とカリフォルニア州ロサンゼルスを結ぶ同国初の高速鉄道に多額の投資を行う計画を発表した。

 ハンター氏は7日、2016~20年に少なくとも140万ドル(約2億円)の税金を納めなかったとして、脱税などの罪で起訴された。ハンター氏が起訴されるのは2回目。前回は、薬物使用について虚偽の申告を行って銃を購入したとして起訴された。

 デービッド・ワイス(David Weiss)特別検察官は起訴状でハンター氏について、「ぜいたくざんまいの生活に数百万ドルを費やす一方で、故意に税金を支払わなかった」と指摘している。(c)AFP