【12月8日 東方新報】中国の江南造船所(Jiangnan Shipyard)は12月5日、上海市で開幕した「マリンテック・チャイナ2023(国際海事学術会議・展覧会)」で、世界最大となる積載量2万4000TEU(20フィートコンテナ相当量)の原子力コンテナ船の設計を発表した。

 二酸化炭素排出量がほぼゼロの船舶の開発という点で、これはまさに画期的な取り組みと言える。

 同造船所は、気候変動対策のための省エネルギーと二酸化炭素排出量削減の要求に応えるため、コンテナ輸送用の船型や駆動力システムの開発を積極的に研究し、クリーンな原子力エネルギーを利用して、世界最先端の「第4世代溶融塩原子炉技術」を用い、この超大型原子力コンテナ船の設計を提案したと述べている。

 同造船所の報告書は「設計に当たっては安全性が最も重要視されている。原子炉は高温・低圧力下で運転され、原子炉のメルトダウンを回避するための高い安全基準を満たす。仮に漏えい事故が起きても、原子炉を迅速に停止させることができ、事故が拡大することはない」と説明している。(c)東方新報/AFPBB News