【12月6日 AFP】タイ当局はこのほど、歳入局職員4人の複数の銀行口座から計20億バーツ(約84億円)以上が発見されたことを受け、4人を解雇したと明らかにした。歳入局職員の初任給は月額450ドル(約6万6000円)で、当局は「異常に裕福」だと指摘している。

 タイでは公務員の汚職は珍しくないが、これほどの高額はまれ。

 問題の4人は、首都バンコクに接するサムットプラカーン(Samut Prakan)県の歳入局に勤務していた。

 国家汚職防止委員会(NACC)は4人について、検察に知らせるとともに、汚職・不正行為事件刑事裁判所に捜査を依頼したとしている。

 4人のうちの1人が持つ七つの口座には計11億バーツ(約46億円)が、別の1人が保有している五つの口座には計5億バーツ(約20億円)以上の預金があった。

 NACCの4日の発表によると、4人は歳入局から解雇されたが、起訴もしくは逮捕されたかどうかは明らかにしていない。また、金の出どころについても触れていない。(c)AFP