【12月6日 AFP】カタール当局は5日、ロシアによるウクライナ侵攻でウクライナの子どもがロシアに連れ去られている問題をめぐり、カタールの仲介でウクライナの子ども6人が帰還し家族と再会すると明らかにした。

 ロシアは、占領下の学校や病院、孤児院などからウクライナの子どもたち数千人を強制的に連れ去ったと非難されている。

 帰還が予定されているのは、8~15歳の子どもたち。カタールは10月にも子ども4人の帰還を仲介しており、在モスクワ・カタール大使館経由での子どもたちの帰国は2度目となる。

 カタールのロルワ・ハテル(Lolwah al-Khater)国際協力担当国務相は「双方が全面的に協力し、協議の過程に誠意を持って臨み、カタールが仲介役を務めた」と明かした。

 ウクライナは昨年2月のロシアによる侵攻後、子どもたち約2万人がロシアに連れ去られたと発表。このうち帰国を果たしたのは400人に満たないとしている。

 一方ロシア側は、ウクライナの子どもたち数千人を強制的に連れ去った事実はないと否定し、子どもたちの移動は、保護者がいない場合に安全を確保するためだったと説明している。(c)AFP