【12月3日 AFP】(更新)フィリピン・ミンダナオ島マラウィ(Marawi)で3日、カトリック信者のミサの最中に爆発があり、少なくとも4人が死亡、数十人が負傷した。

 マラウィは、国内でイスラム教徒の住民が最も多い自治体。爆発はミンダナオ州立大学(Mindanao State University)の体育館で行われていた定時のミサの最中に起きた。警察によると、4人が死亡、約50人が負傷した。爆発に用いられたのは即席爆発装置(IED)だった。

 フェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)大統領は爆発を受け、「外国のテロリスト」によるものだと非難した。

 フィリピン軍は1日、ミンダナオ島で過激派組織「ダウラ・イスラミヤ・フィリピン(Dawlah Islamiyah-Philippines)」を狙った空爆を実施し、メンバー11人を殺害。軍は翌日、同組織はマギンダナオ(Maguindanao del Sur)州で襲撃を計画していたと発表していた。

 一部の治安当局者は、1日の空爆を含む一連の軍事作戦に対する報復行為だった可能性があるとの見方を示している。

 同州と南ラナオ州(Lanao del Sur)はバンサモロ暫定自治政府(BTA)に属する。ミンダナオ島では過去数十年にわたり、武装勢力によるバスやカトリック教会、市場への襲撃事件が相次いでいる。(c)AFP