【11月30日 AFP】フランス・パリで29日、ノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)の新しく造られた尖塔(せんとう)が姿をのぞかせた。大聖堂は2019年の火災で壊滅的被害を受けた。

 AFPのフォトグラファーによる写真から、尖塔の周りの足場がまだ残っていることが分かる。関係者は完成までコメントを控えるとしている。

 再建担当当局は先週、尖塔のオーク材の木組み構造が「クリスマス前には」見えるようになるとAFPに話していた。

 尖塔のデザインは、2019年の火事で消失した、19世紀の建築家ウジェーヌ・ビオレルデュク(Eugene Viollet-Le-Duc)が手掛けたものと同じ。先端の高さは地上から96メートルとなる。

 当局によると、来年の早い時期に覆いと鉛の装飾を取り付ける予定のため、足場はそれまで設置されたままとなる。

 エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は8月、大聖堂の再公開は来年12月8日を予定していると発表した。

 大聖堂内部の構造の復元は来年に終わる予定で、その後に屋根の修復が始まる。

 そして最後に、約4万2000平方メートルに及ぶ聖堂内部の清掃と、新しい家具の設置が行われる。(c)AFP