【11月30日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)は29日、グループステージ第5節の試合が行われ、グループAのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United、イングランド)は3-3でガラタサライ(Galatasaray、トルコ)と引き分け、敗退の危機に追い込まれた。グループBのアーセナル(Arsenal、イングランド)とPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven、オランダ)は16強入りを決めた。

 自力での決勝トーナメント進出には勝利が必要だったユナイテッドだが、2点のリードを守りきれずドロー。FCコペンハーゲン(FC Copenhagen、デンマーク)がすでに突破を決めているバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich、ドイツ)と0-0で引き分けたことを受け、残り1試合で最下位に沈み、16強入りには次節ホームで行われるバイエルン戦で勝利し、かつコペンハーゲンとガラタサライが引き分けることが絶対条件となった。

 ユナイテッドを率いるエリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督は「われわれは正しい方向に進んでおり、長期的には成功できることを確信しているが、チャンピオンズリーグで勝ち残るにはこういった試合に勝たなくてはいけない」と話した。

 ユナイテッドと対照的にチャンピオンズリーグで好調のアーセナルは6-0でランス(RC Lens、フランス)に大勝し、ベスト16入りを決めた。前半だけでカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)、ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)、ブカヨ・サカ(Bukayo Saka)、ガブリエウ・マルティネッリ(Gabriel Martinelli)、マルティン・ウーデゴール(Martin Odegaard)が5点を奪うと、終盤にはジョルジーニョ(Jorginho)がPKを決め、先月ランスに1-2で敗れたリベンジを果たした。

 これでアーセナルはグループ首位通過が確定。同日セビージャFC(Sevilla FC、スペイン)に3-2で逆転勝ちしたPSVが、組2位で突破を決めた。

 すでに16強入りしているグループCのレアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)は、ジュード・ベリンガム(Jude Bellingham)の1ゴール1アシストの活躍などでナポリ(SSC Napoli、イタリア)を4-2で下し、首位通過が決定した。

 敗れたナポリは今節で決勝トーナメント進出を決められず、同日にウニオン・ベルリン(1. FC Union Berlin、ドイツ)と1-1で引き分けたSCブラガ(SC Braga、ポルトガル)が、逆転での突破に望みをつないでいる。

 グループDでは、インテル(Inter Milan、イタリア)がベンフィカ(Benfica、ポルトガル)と3-3、レアル・ソシエダ(Real Sociedad、スペイン)がレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg、オーストリア)と0-0でそれぞれドロー。すでに突破が決定しているインテルとソシエダは来月、首位通過を懸けて直接対決する。(c)AFP/Andy SCOTT