【11月30日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は29日、フランス・パリで理事会を開き、冬季五輪・パラリンピックの開催地を2030年大会は仏アルプス(French Alps)、34年大会は米ソルトレークシティー(Salt Lake City)をそれぞれ単独候補とすると発表した。

 IOCの将来開催地委員会で委員長を務めるカール・シュトース(Karl Stoss)氏は、これからIOCが両候補との「狙いを定めた対話」に移ると明かした。

 IOCは、来年7月に仏パリで開く総会での正式決定を目標に、国内オリンピック委員会(NOC)を筆頭とした両国側と詳細な協議を行うと説明した。

 30年大会は他にスイスとスウェーデンが候補に挙がっていたが、34年大会はソルトレークシティーが唯一招致に名乗りを上げていた。

 両大会が正式に決まれば、フランスでは1924年のシャモニー(Chamonix)大会、68年のグルノーブル(Grenoble)大会、92年のアルベールビル(Albertville)大会に続き4度目の冬季五輪開催となり、ソルトレークシティーでの開催は2002年以来2度目となる。

 また、シュトース氏は38年大会について、スイスと優先的に協議すると明かした。IOCによれば、27年までを独占的な協議の期間とし、他の候補地との話し合いを行わないという。(c)AFP