【12月3日 CGTN Japanese】中国では最近になり、東北部の遼寧省盤錦市の米穀企業が40匹以上の猫を飼って穀物倉庫を守っていると報じられました。ネットユーザーがこの報道に大いに注目して、称賛しました。同企業の責任者は27日、「猫の食糧警備隊」はネズミ抑止効果が高く、その歴史は20年を超えていると説明しました。

 遼寧省盤錦市の鼎祥米業公司は地域の米の栽培、生産、貯蔵加工、販売をけん引する企業であり、穀物倉庫の貯蔵能力は50万トンを超えます。会社の責任者である宋さんは、「倉庫で猫を食糧警備員として飼って20年以上の歴史がある。ネズミは食糧貯蔵を台無しにするだけでなく、電線などの器材をかじって破壊する。最初は環境配慮型の企業としてネズミ捕りを使っていたが、効果はよくなかった。その後、野良猫が倉庫に来てネズミを捕まえるようになるとネズミの数は少なくなった。効果はてきめんだった。そこで、『猫の食糧警備隊』を設け、ネズミ退治に取り組むようになった」と説明しました。

 同社では現在、40~50匹の猫を「警備隊」として飼育しています。中でも足の短い種類の猫が主力とのことです。倉庫スタッフは普段、猫たちに木登り訓練を施しています。猫の野性本能を保ち、ネズミ捕りの効率を高めるためです。訓練を経た猫はすべてネズミ捕り能力を身に着け、「猫警備員」の穀物倉庫の近くでの「パトロール」は、確実なネズミ抑止効果があります。猫の飼育員は猫を訓練するコツも紹介してくれました。与える餌の量を管理して、猫にある程度の飢餓感を持たせれば、ネズミ捕りの効率を高めることができるとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News