【11月29日 CGTN Japanese】中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室によれば、有人宇宙飛行プロジェクト代表団は28日午後、香港特別行政区政府が主催したメディア向け説明会に出席して、「神舟16号」が地球に帰還する際に、宇宙ステーションの周囲を飛行しつつ乗組員が撮影した宇宙ステーションの全貌の高精細画像を公開しました。中国の宇宙ステーションが完成してから、全貌の写真が公開されたのは初めてでした。

 写真には、地球を背景にして軌道上にある宇宙ステーションが写っていました。「神舟16号」が地球から見て宇宙ステーションの上方にある状態で撮影された写真で、同一軌道面上にある写真とは違って、宇宙ステーションの全貌が最もよく分かる角度からの撮影でした。

 有人宇宙船「神舟16号」はまず、宇宙ステーションの半径方向ポートから切り離され、200メートル先の停泊位置に移動しました。次に、周回飛行の技術を利用して、宇宙ステーションの後方の位置に移動しました。撮影は、前方から後方へ移動する途中に行ったものです。

 周回飛行の全過程において、宇宙船と宇宙ステーションの相対的な運動軌跡を正確に制御するためには、宇宙船の頭部を可能な限り宇宙ステーションに向けなければならず、GNCシステム(誘導制御システム)は特殊な姿勢の状態で、中継アンテナと中継衛星と接続を確保すると同時に、地上からのモニタリングと介入も可能にせねばなりません。宇宙船はその上で、正確かつ安定した飛行状態に制御することが求められます。

 宇宙ステーションでは「神舟17号」の乗組員が、「神舟16号」が撤収して地球に帰還する様子を撮影したとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News