■ベルギー エリザベート王女

 フィリップ国王(King Philippe)とマチルド王妃(Queen Mathilde)の長女で、今年22歳になった。

 1991年の憲法改正で男系・男子限定の原則が廃止され、長子相続での王位継承が決まった。これを受け、エリザベート王女(Princess Elisabeth)が王位継承順位第1位となった。

 父フィリップ国王は2013年、前国王アルベール2世(King Albert II)の退位に伴い、即位した。

 01年10月25日生まれ。現在、英オックスフォード大学(Oxford University)で学んでいる。

 象徴的な役割を担うベルギー国王は、主に北部オランダ語圏フランデレン(Flanders)の独立派の間で批判の的になってきた。

 王室ではフランス語で教育を受けるのが慣例だったが、エリザベート王女はオランダ語で学ぶ学校に進学。ベルギー王室では初めての事例となった。

■スウェーデン ビクトリア皇太子

 カール16世グスタフ国王(King Carl XVI Gustaf)とシルビア王妃(Queen Silvia)の長女として、1977年7月14日に生まれた。46歳。

 スウェーデンでは王位継承権が男子に限られていたが、80年に施行された王位継承法改正により、男女を問わず年長者優先での継承が決まった。これを受け、ビクトリア皇太子(Crown Princess Victoria)が王位継承順位第1位となった。

 即位した暁には、同国3人目、約3世紀ぶりの女王となる。

 2010年に元スポーツトレーナーのダニエル・ベストリング(Daniel Westling)氏と結婚。その能力と献身的な姿勢から、長きにわたり父グスタフ国王をしのぐ人気を集めてきた。

 皇太子夫妻には2人の子どもがいる。12年に長女エステル王女(Princess Estelle)、16年に長男オスカル王子(Prince Oscar)が生まれた。

 米イエール大学(Yale University)に2年間留学。国連(UN)と欧州連合(EU)での勤務経験がある。スウェーデン政府および軍でインターンシップも経験した。(c)AFP/Janet MCEVOY