【11月28日 AFP】ロシア南部、ウクライナ、モルドバが26日以来ハリケーン級の冬の嵐に見舞われており、当局によると、27日までに少なくとも13人が死亡した。

 ロシアメディアは「100年に一度の嵐」と評している。嵐に見舞われているのは、同国南部ダゲスタン(Dagestan)共和国、クラスノダール(Krasnodar)地方、ロストフナドヌー(Rostov-on-Don)、ロシアの支配下にあるウクライナのドネツク(Donetsk)、ルガンスク(Lugansk)、ザポリージャ(Zaporizhzhia)、ヘルソン(Kherson)の4州およびクリミア(Crimea)半島。

 ロシアとクリミアではこれまでに4人が死亡、モルドバでも4人の死亡が確認された。

 ロシアのエネルギー省によれば、約190万人が停電の被害を受けた。

 大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が政府に対し、被災地支援を指示したと述べた。

 一方、ウクライナでは、積雪量は最大25センチに達した地域もあり、1500近い市町村で停電が発生した。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、「オデーサ(Odesa)州で5人が死亡した」と明らかにした。

 ロシアの黒海(Black Sea)沿岸では巨大な波が押し寄せ、ソーシャルメディアに投稿された動画によると、一部地域では風速38メートルを超えた。

 映像はウクライナ各地と、クリミア(Crimea)半島の港湾都市セバストポリ(Sevastopol)で26、27日撮影。(c)AFP