【11月27日 AFP】韓国軍は27日、北朝鮮軍が南北軍事境界線沿いの非武装地帯(DMZ)内で、2018年の南北軍事合意に基づき撤収していた監視用の哨所を復旧するため兵士を再配備したと明らかにした。

 韓国政府は、北朝鮮による先週の軍事偵察衛星打ち上げを受け、両国の緊張緩和を目指して結ばれた軍事合意の効力を一部停止していた。

 これに反発した北朝鮮は、合意を全面的に破棄し、二度と「拘束されない」と宣言した。

 韓国軍高官は27日、AFPに対し、北朝鮮側が監視用哨所を復旧させるため兵士や機材を送ったと明かした。

 聯合ニュースは軍高官の話として「24日から哨所の復旧作業に当たる」兵士の姿が確認されたと伝えた。合意の下で撤収された哨所11か所全てが復旧されるもようだとしている。

 韓国軍が公開した写真には、北朝鮮兵4人がDMZ内で木造の哨所を修復している様子が写っている。(c)AFP