【11月25日 AFP】オランダ・ティルブルフ(Tilburg)市で24日、飼い主の下から逃げ出したと思われていた毒ヘビのグリーンマンバが家の中で無事に発見された。

 飼い主は今月20日、「ヘビがいなくなった」と通報。警察は、とぐろを巻いた全長2メートルのグリーンマンバの写真を「非常に危険」というメッセージ入りで公開し、市民に対して、外出を控え、もし発見しても捕まえようとはしないよう注意を呼び掛けていた。

 オランダでは今週、下院総選挙で極右政党が躍進するという歴史的な動きがあったにもかかわらず、ヘビ騒動は全国ニュースとなり、テレビや新聞各紙は連日、爬虫(はちゅう)類・両生類学者のコメントを報じていた。

 当局は、数日間にわたって捜索犬やヘビの専門家を派遣したが、行方は分からなかった。しかし24日になって、しっくいの壁の裏に潜り込んでいることが分かった。

 捜索に協力した生物学者のフレイク・フォンク(Freek Vonk)氏は、このヘビは「警戒心が強く、素早い動きだった」と説明。「水も十分飲むことができ、極めて健康」としている。

 警察は、ヘビは変温動物であるため、冬を迎えて寒くなった屋外に逃げ出す可能性は低いとしていたが、多くの市民は戸を堅く閉ざして家に閉じこもっていた。(c)AFP