【11月25日 AFP】両脚義足の陸上選手で、当時交際していた女性を射殺した罪で服役していたオスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)受刑者(37)が24日、仮釈放を認められて来年1月5日に出所することが決まった。

「ブレードランナー」の異名で知られ、五輪にも出場したピストリウス受刑者は、2013年に南アフリカ・プレトリアの自宅で恋人を射殺し、17年に禁錮13年を言い渡された。裁判では無罪を主張し、強盗と誤認して殺害してしまったと供述していた。

 刑務所当局は、ピストリウス受刑者が社会内矯正制度の下で残りの刑期を全うし、刑期が満了を迎えるまで仮釈放条件に従って監督下に置かれると説明した。

 被害者であるリーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さんの家族の代理人らによると、ピストリウス受刑者は仮釈放の条件として社会奉仕活動に加え、怒りやジェンダーに基づく暴力問題のセラピーへの参加を義務付けられた。仮釈放期間は2029年12月までとなっており、その間に事前の許可なくプレトリアのウオータークルーフ(Waterkloof)地区を離れることも禁じられるという。

 スティンカンプさんの母親は、仮釈放条件に「満足」しているという。(c)AFP/Zama LUTHULI