【11月23日 AFP】韓国・ソウル高裁は23日、元慰安婦16人が日本政府に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、一審判決を破棄し日本政府に賠償を命じる判決を言い渡した。

 2021年の一審では、国際法上の「主権免除」を理由に原告の訴えが却下されていた。

 AFPが確認した裁判所文書によると、高裁は「不法行為があった場合、主権免除は認められないとするのが妥当」と判断。原告1人当たりおよそ2億ウォン(約2300万円)の支払いを日本政府に命じた。

 原告の一人、李容洙(Lee Young-soo)さんは裁判所を出る際、両手を高く上げて喜びを表現し、報道陣に対し「感謝の気持ちでいっぱい。すでに亡くなった被害者にも感謝したい」と話した。(c)AFP