【11月22日 AFP】北朝鮮の国営メディアは22日、前日に打ち上げ軌道に乗ったとする軍事偵察衛星から米軍基地の画像を受信し、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記が確認したと報じた。

 朝鮮中央通信(KCNA)は、金氏が「太平洋・グアム(Guam)上空から撮影した、アプラ湾(Apra Harbor)のアンダーセン空軍基地(Anderson Air Force Base)をはじめ、主要な米軍基地の衛星写真を閲覧した」と伝えた。KCNAは先に、軍事偵察衛星「万里鏡1号(Malligyong-1)」の打ち上げが成功したと発表していた。

 韓国軍は同衛星について「航跡やさまざまな状況の総合分析の結果、軌道に進入したと評価される」と発表。ただし、「衛星が正常に機能しているかどうかを判断するには時間が必要」だとしている。

 日米韓政府は、北朝鮮による衛星打ち上げを非難。打ち上げは今年3度目で、9月に金氏がロシアの宇宙基地を訪問し、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と面会して以降では初めて。

 KCNAは、衛星は「7〜10日間の調整を終えた後、12月1日から正式に偵察ミッションが始まる」と伝えた。(c)AFP