【11月23日 東方新報】11月初旬、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のトルガルト口岸(通関地)では、中国北西部からの貿易が拡大を続ける中、キルギスの首都ビシュケクに向かうため、自動車を積んだトラックやセミトレーラーが列をなして待機しているのが見られた。

 トルガルト口岸湾管理委員会によると、新疆ウイグル自治区クズルス・キルギス自治州の陸上港を経由する中国車の輸出は今年約4倍に急増し、3万5000台に達した。

 同委員会の李旺(Li Wang)主任は、「主に中央アジア諸国を経由してロシアに輸出されている。ほとんどの自動車は20万元(約414万8800円)から40万元(約829万7600円)。輸出台数は12月末までに4万台に達すると予想している」と話す。

 1881年に開港したトルガルト口岸は、中国とキルギスを結ぶ二つの陸上港の一つで、キルギス東部のナルン地方を結んでいる。クズルス・キルギス自治州・州都のアルトゥシュ市からは62キロ、中国とキルギスの国境からは109キロ、ビシュケクからはわずか620キロしか離れていない。その立地のおかげで、中国にとって中央アジア、西アジア、ヨーロッパ諸国との貿易の重要な歴史的ゲートウェイとなってきた。

 トルガルト口岸は主に衣料品、靴、日用品、機械設備、家電製品の輸出を処理し、羊や牛の革、果物を輸入している。長年、輸出入貨物は年間約50万トンだった。しかし、今年は1月から10月までで77万5500トンに達し、前年同期比105パーセント増となった。

「中国が新型コロナウイルス感染症の措置を最適化した後、また、一帯一路(Belt and Road)構想に関連する優れた政策や中国の西方開放を促進する政策に支えられ、今年の貿易は急増した。私たちは歴史的なチャンスと発展の時期に入ったのです」と李主任は述べた。

 トルガルト口岸は自動車貿易工業団地の建設を計画しており、展示会、荷役、リフォームに従事し、中継倉庫としての役割を果たす。「11月末までに、港に自動車ディーラーを設置し、外国人顧客の訪問と購入を呼びかける。これにより、商品車の輸出がさらに促進されるでしょう」と李主任は付け加えた。

 トルガルト港から1キロのところに、G315国道のトパ-トルガルト口岸区間が建設中である。2025年の完成時には、2車線から4車線にアップグレードされ、輸送効率が向上する予定だ。(c)東方新報/AFPBB