【11月21日 AFP】南アフリカの元パラリンピック陸上王者で、10年前に交際相手の女性を射殺したとして服役中の両脚義足のランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)受刑者が、仮釈放申請審査を経て、24日にも仮釈放日が決まる可能性が明らかになった。

 仮釈放委員会は20日、「2023年11月24日金曜日に、オスカー・ピストリウスのプロフィルを検討する」と発表した。その上で「当受刑者が社会復帰に適しているか否かを判断する」とし、仮釈放が認められれば、その日にちを設定すると補足した。

 南アフリカの囚人は刑期の半分を終えると自動的に仮釈放検討の資格が与えられるが、同国の矯正局は3月、ピストリウス受刑者が出所に必要な最低限の服役期間を完了していないとして、最初の申請を却下していた。

 2012年ロンドン五輪に出場し、パラリンピックと五輪の両方に参加した初めての選手となったピストリウス受刑者は、2013年2月14日に母国プレトリアの自宅で恋人だったモデルのリーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さんを浴室のドア越しに4発発砲して死亡させ、世界に衝撃を与えた。(c)AFP