【11月20日 AFP】インド北部ウッタラカンド(Uttarakhand)州で12日に起きた建設中のトンネルの崩落事故で、救助隊は20日、トンネル内に9日間閉じ込められている作業員41人を救出するため、新たに縦穴を掘る準備を進めている。

 現場では、土やコンクリート、がれきの撤去作業が進められているが、さらなるがれきの落下や掘削機の度重なる故障などから救助活動には遅れが生じている。

 難航する作業を背景に、新たな救出法方としてトンネルの上から縦穴を掘ることが決まった。現在、トンネルの上部に掘削機を搬入するために必要となる道の造成作業が急ピッチで進められている。

 ウッタラカンド州のプシュカル・シン・ダミ(Pushkar Singh Dhami)首相は20日、声明を発表。「全力を尽くしている」とし、「トンネル内に閉じ込められた作業員は無事だ」と述べた。

 救助隊は閉じ込められた作業員と無線で連絡を取り合っている。食料や水、酸素や医薬品などは、パイプを通して届けられている。今後、より多くの食料を届けられるようパイプを拡大する予定だという。(c)AFP