【11月20日 AFP】オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)の新会長に、元ワラビーズ(Wallabies、豪代表の愛称)のダニエル・ハーバート(Daniel Herbert)氏が選出された。

 1999年のW杯(Rugby World Cup 1999)で優勝を経験したハーバート氏は、ハミッシュ・マクレナン(Hamish McLennan)前会長の辞任を受け、19日夜に行われた緊急理事会で会長就任が決まった。

 エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)前ヘッドコーチ(HC)の下でチームが成績不振に終わったことを受け、マクレナン前会長は同国6州のラグビー連合から指導力に対する信頼を失ったとの書簡を送られていた。

 マクレナン前会長は今年1月のジョーンズ氏のHC就任を主導していた。

 W杯で2度優勝を誇る強豪国の一つだったオーストラリアは、10月にジョーンズ氏が就任からわずか10か月で辞任してから沈滞している。ワラビーズはジョーンズ氏の下、テストマッチ9戦でわずか2勝にとどまり、W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)では初めてベスト8入りを逃した。

 テストマッチ通算67試合に出場したハーバート新会長は、協会が悲惨なこの一年を経て、トップ選手のためにより中央主権的な構造を構築するために必要な改革を進めるべく、各州の連合と協力する必要があると述べた。

 49歳のハーバート新会長は、現役引退後はクイーンズランド(Queensland)州のラグビー連合で役職を歴任し、2020年からは豪協会の理事に加わっていた。(c)AFP