【11月18日 AFP】ラグビーオーストラリア代表がエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)前ヘッドコーチ(HC)の下で成績不振に終わったことを受け、同国6州のラグビー連合が豪ラグビー協会(Rugby Australia)のハミッシュ・マクレナン(Hamish McLennan)会長(57)に対して辞任を要求した。

 国内全8連合のうち、クイーンズランド(Queensland)州と首都特別地域(ACT)を含む6連合の会長が署名した公開書簡では、マクレナン会長の「リーダシップへの信用と信頼」が失われたとし、辞任要求を無視した場合は同会長を解任するための臨時総会を開くことが求められている。

 これは、ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)がジョーンズ氏の下でテストマッチ9戦2勝にとどまり、W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)でも初めてベスト8入りを逃すという悲惨なこの一年を受けての最後通告となっている。

 ワラビーズは今年1月、当時の指揮官だったデイブ・レニー(Dave Rennie)元HCの解任に伴いジョーンズ氏を招へいし、その決定に重要な役割を果たしたのがマクナレン会長だった。

 ジョーンズ氏は豪代表指揮官として騒動を引き起こした後、先月その座を退く意向を示している。

 書簡では、マクレナン会長が「ディレクターとしての役割を逸脱している」としているほか、女子チームやコミュニティーを無視しているとの批判がつづられている。

 実業界で長いキャリアを積んだ後、2020年5月に豪ラグビー協会のトップに就任したマクレナン会長は、連合側の要求に異議を唱える意向を示している。(c)AFP