【11月18日 AFP】ドイツを訪問したトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は17日、すべての信仰を平等と見なしているとして、同氏のイスラエル批判には反ユダヤ主義の意図があるとする批判を一蹴した。

 エルドアン氏はオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相との共同会見でユダヤ教の聖典トーラー(Torah)に言及し、「病院への銃撃や子どもの殺害はトーラーに書かれていない」と主張し、改めてイスラエルを批判した。

 また、反ユダヤ主義との批判について、「中東のユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒の間で差別があってはならないというのがわれわれの立場だ」「私はこの(差別との)闘いを率いるリーダーの一人だ」と主張した。

 一方で、ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)に対する歴史的責任から反ユダヤ主義が違法とされているドイツでは、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の衝突について言論の自由が制限されていると示唆。

 ドイツにはイスラエルに「心理的な負い目」があるとほのめかし、「私はイスラエルに何の負い目もないので自由に発言できる。われわれはホロコーストを経験していない」「負い目があれば、こうして自由に発言できなかっただろう。負い目がある者は自由に発言できない」と述べた。(c)AFP