【11月16日 AFP】陸上女子短距離で五つの金メダルを獲得しているエレーン・トンプソンヘラ(Elaine Thompson-Herah、ジャマイカ)が、連覇のかかる来夏のパリ五輪まで8か月と迫る中、コーチとたもとを分かった。代理人が15日、発表した。

 トンプソンヘラは、コーチのシャニキー・オズボーン(Shanikie Osbourne)氏から求められた「極めて過剰な」条件の支払いを拒否したため、関係を解消することになったという。

 トンプソンヘラのマネジメントチームは、「(オズボーン氏が)提案した契約は極めて行き過ぎたもので、相手側は交渉する柔軟性がなかった」とし、「われわれには別のコーチに尽力を求める以外に選択肢はなかった」と述べている。

 トンプソンヘラは近年の女子短距離界を席巻しており、リオデジャネイロ五輪東京五輪で100メートルと200メートルの連覇を達成し、東京大会では4×100メートルリレーの金メダルも獲得した。さらに2021年には、女子100メートル歴代2位となる10秒54を記録している。

 しかしながら今年はけがに泣き、8月に行われた第19回世界陸上ブダペスト大会(World Athletics Championships Budapest 2023)ではジャマイカ代表として個人種目の出場権を逃していた。(c)AFP