【11月16日 AFP】米大リーグ(MLB)は15日、2023年のサイ・ヤング賞(Cy Young Award)受賞者が発表され、ナ・リーグはサンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)のブレイク・スネル(Blake Snell)、ア・リーグはニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のゲリット・コール(Gerrit Cole)が受賞を果たした。
 
 タンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)在籍時の2018年にア・リーグのサイ・ヤング賞にも選出されているスネルは、史上7人目となる両リーグでのタイトル獲得となった。

 これまでに両リーグのサイ・ヤング賞受賞を果たしているのは、ゲイロード・ペリー(Gaylord Perry)、ランディ・ジョンソン(Randy Johnson)、ロジャー・クレメンス(Roger Clemens)、ペドロ・マルティネス(Pedro Martinez)、ロイ・ハラディ(Roy Halladay)、マックス・シャーザー(Max Scherzer)のみとなっている。

 28の1位票を獲得したスネルは今季14勝9敗、234奪三振を記録し、得点圏に走者を背負った場面では相手打者の打率を.152に抑えた。また、今季最終先発登板までの23試合では防御率を1.20に抑えており、これを上回っているのは1968年シーズンに23連続先発登板で0.85の防御率を残したセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)のボブ・ギブソン(Bob Gibson)のみとなっている。

 一方でコールは満票となる30の1位票を集め、自身初の受賞を果たした。これまで2019年と21年は次点に終わっていたコールは、15勝4敗を記録すると、投手成績8部門でリーグトップの数字を残した。

 シーズン最後の7登板では5勝0敗、防御率1.29、52奪三振を記録し、落胆の結果に終わったヤンキースにとって明るい材料となった。(c)AFP