【11月15日 AFP】イスラム組織ハマス(Hamas)は14日、米ホワイトハウス(White House)がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)最大のシファ(Al-Shifa)病院に同組織の司令部があると指摘したのを受け、イスラエルによる病院を標的とした「虐殺」を容認するものだと反発した。

 ハマスは英語の声明で、「(ホワイトハウスの)こうした主張は、イスラエル占領軍に対して、病院を標的にしたさらなる残虐な虐殺を容認するものだ。虐殺の目的は、ガザの医療システムを破壊し、パレスチナ人を追放することにある」とし、「米国には、イスラエルによるガザでのジェノサイド(集団殺害)戦争を可能にした直接的な責任がある」と非難した。

 これに先立ち、米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー(John Kirby)戦略広報調整官は会見で、ガザのシファ病院にハマスの「司令拠点」が存在すると指摘。「ハマスはそこに武器を保管し、同病院に対するイスラエルの軍事作戦への対応に備えている」と述べていた。(c)AFP