【11月13日 CGTN Japanese】11月11日まで実施される、中国ネット通販業界で年間を通じての最大級の特売イベント「ダブル11」が幕を閉じました。各販売プラットフォームは、今年の「ダブル11」の売上高を相次いで発表しました。アリババグループ傘下の電子商取引(EC)大手の「天猫(Tモール)」では、11月12日午前0時時点で402のブランドが1億元(約20億円)の売上高を突破し、うち243ブランドが国産品でした。また3万8000ブランドの売上高が前年同期比で100%以上増加するなど、注文量と成約総額が全面的に増加しました。同じくEC大手の京東集団(JDドット・コム)では、11月11日午後11時59分時点で、累計60を超えるブランドの売上高がそれぞれ10億元(約200億円)を突破し、2万ブランド近くの成約額が前年同期の4倍以上に達しました。

 こうした業績を受けて、電子商取引大手各社の成長が注目の的になっています。アリババグループ傘下の「淘宝天猫(タオバオ、Tモール)」のビジネス開発センターの劉鵬総裁は、「ますます多くの中国人消費者、特に若い消費者が、情緒的価値を持つ商品を注目するようになった。楽しさを求めて買う。これが将来の非常に大きな流れになる」と述べました。

 抖音(ドウイン、中国国内におけるTikTok)や同じくショートビデオアプリの快手(クアイショウ)などは、ユーザーの趣味嗜好に対応した販売で驚くほどの売り上げを達成しました。抖音では今年の「ダブル11」期間中、1日当たりの流通取引総額(GMV)が100万元を超えた商品が前年同期の1.6倍の468種に達したと発表しました。また、快手によれば、ブランド事業者の成長が今年の注目点であり、10月31日から11月11日まで、同社の大衆消費電子製品と家庭用品のGMVは前年同期の7.24倍になり、「ダブル11」期間前の13倍に達しました。

「ダブル11」期間中にはオンライン通販が盛んになっただけでなく、オフライン販売も大いに活気づきました。デパートやブランド品を扱う店舗は、それぞれが各種の販促活動を展開して消費者を誘致しました。蘇寧電器が運営するECサイトの「蘇寧易購」によれば、10月20日から11月11日までの間に実店舗での「購入熱」も高まり続け全国の中核店舗の来客者数は前年同期比で6割上昇しました。また、購買力の「三強都市」である上海、北京、成都では、新たな流行の家電製品が集中的に売れたとのことです。

 上海閔行蘇寧易家旗艦店の呉勇剛店長は、「新たな流行の家電商品、例えば洗濯乾燥セットの売上高は前年同期比117%増、食器洗い機は125%増、掃除ロボットは132%増だった」と紹介しました。

 中国の消費市場は今年に入ってから回復を続け、1月-9月期の社会消費財小売総額は前年同期比6.8%増で、全国のオンライン小売額は11.6%増でした。(c)CGTN Japanese/AFPBB News