【11月13日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんは12日、オランダ・アムステルダムで行われた、気候変動の抑制を訴える「史上最大」のデモに参加した。同国の総選挙を10日後に控える中、気候危機を政治課題に据えようと約7万人が参加した。

 デモは気候変動危機を訴える「絶滅への反逆(Extinction Rebellion)や「フライデーズ・フォー・フューチャー(Fridays For Future、未来のための金曜日)」、国際NGOの「オックスファム(Oxfam)」、「グリーンピース(Greenpeace)」などが主催。気候変動関連のデモとしては過去最大となったと主張している。

 トゥンベリさんは参加者を前に、「われわれは大惨事の寸前にいるのではなく、その中で生活している」と指摘。「気候危機の最前線に立たされている人々は、数十年にわたりその影響を直接体験し、警鐘も鳴らしてきた。しかし、われわれは耳を傾けてこなかった」と語った。

 デモ参加者がトゥンベリさんの演説を一時中断させる一幕もあった。

 I&Oリサーチ(I&O research)の世論調査によると、オランダでは気候変動は総選挙の争点になっていない。

 主催者は共同声明で「オランダが掲げている2030年までの気候変動目標の達成に向け残されているのはわずか6年であり、今回の選挙はこれまでになく重要なものとなる」と訴えた。(c)AFP