【11月11日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が、3度目の師弟関係を結んでいたイワン・レンドル(Ivan Lendl)氏とたもとを分かった。

 マレーは昨年3月、過去2回のタッグで自身を3度の四大大会(グランドスラム)優勝と2度の五輪金メダル獲得に導いたレンドル氏に再び師事していた。

 しかし、数年間にわたる股関節のけがを乗り越えて世界ランクもトップ50以内に返り咲いた一方で、特に大きな大会では思うような結果が残せていなかった。

 また、レンドル氏が自宅のある米国からの遠征に乗り気でなかったことも、問題になっていたとみられる。

 36歳のマレーは、「自分のキャリアの最大の瞬間にイワンがそばにいてくれた。彼のおかげで達成できたすべてのことに、感謝してもしきれない」とし、「彼は勝つために何が必要か理解している貴重な人物で、長年にわたって多くのことを学ばせてもらった」と語った。

 現役時代に通算8度のグランドスラム制覇を果たしているレンドル氏も、「アンディと一緒に過ごした素晴らしい瞬間を思い起こすことだろう」と話し、「彼はものすごい努力家であり、彼のおかげでこのスポーツがより良いものになっている。今後の健闘を祈っている」とエールを送った。

 現在世界42位のマレーは、前週のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2023)1回戦で一時はマッチポイントを握りながらも敗戦し、試合後にはテニスを「楽しめていない」と話していた。

 それでも、今後はスペイン・マラガ(Malaga)で今月行われる国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)準々決勝のセルビア戦に出場予定で、10日にはブリスベン国際(Brisbane International 2024)で来シーズンの開幕を迎えることが発表された。(c)AFP