【11月13日 Xinhua News】中国の秦嶺山脈と大巴山脈から成る秦巴地域は、漆の産地として知られる。強い付着力と高い光沢度などの特徴を持つ「大木漆」は、これまで多くの人を引き付けてきた。フランス人漆芸家のバンサン・カズヌーブ(Vincent Cazeneuve)さんも大木漆に魅せられた一人だ。今では重慶市城口県北屏郷、大巴山の奥深くにアトリエを構える。

 漆かき作業は、収穫量が少なかったり、漆の木にたどり着くまでに危険な山道を歩かなくてはならなかったりと、数々の不確実な要素と隣り合わせだ。漆の精製工程も一朝一夕で身に付くものではないが、同地の漆産業は国内外のバイヤーから高く評価されており、カズヌーブさんのようにこの地で漆工芸の研究や創作に従事する人が増えている。(c)Xinhua News/AFPBB News