【11月8日 AFP】南アフリカのシンディシウェ・チクンガ(Sindisiwe Chikunga)運輸相は7日、強盗団に頭に銃を突き付けられて所持品を奪われた上、ボディーガードも武器を奪われたと明らかにした。

 事件は6日未明に発生。チクンガ氏は議会委員会で、けがはなかったがトラウマになったと述べた。

 チクンガ氏によると、同氏が乗った車はヨハネスブルク南部の幹線道路を走行中、くぎのようなものを踏みパンクしたため停止を余儀なくされた。

 ボディーガードらがタイヤを交換しようと車から降りると、目出し帽をかぶり武装した男3人が現れ、武器を取り上げられたという。

 チクンガ氏は「彼らはドアを開け、私の頭に銃を突き付けて車から出るよう命じた」と語った。

 警察によると、チクンガ氏とボディーガードは所持品と拳銃2丁を奪われた。

 チクンガ氏は、ノートパソコンや携帯電話も奪われ、金銭も要求されたが、200ランド(約1640円)しか持ち合わせていなかったと述べている。

 警察の担当者は「前代未聞の事件を受け、容疑者の捜索が行われている」と説明した。

 護衛付きの高官が巻き込まれた今回の事件は、犯罪の多い南アフリカでも異例。

 人口約6200万人の同国の今年4月~6月の1日当たりの犯罪認知件数は、強盗が500件以上、殺人が約70件となっている。(c)AFP