【11月3日 AFP】イスラエルは2日、国内で働くパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)出身の労働者を送還すると発表した。

 イスラエルはガザを実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の奇襲への報復として、ガザを包囲し、絶え間ない空爆を続けている。

 イスラエルの治安担当閣議は声明で「ガザとの一切の接触を断つ。パレスチナ人労働者がガザから来ることは今後一切ない」「戦争勃発の日にイスラエルに滞在していたガザ出身の労働者は、ガザに戻す」と述べたが、送還する具体的な人数は明らかにしていない。

 イスラエル占領地政府活動調整官組織(COGAT)によると、同国はハマスとの衝突開始前、ガザ住民約1万8500人に労働許可証を発行していた。

 AFPはCOGATに対し、10月7日時点でイスラエル国内で働いていたガザ住民の数を問い合わせたが、回答は得られていない。

 10月7日のハマスによる奇襲ではイスラエル側で少なくとも1400人が死亡。ガザ保健当局によると、7日以降、ガザ側では民間人を中心に9000人以上が死亡している。(c)AFP