【11月3日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)を制した南アフリカ代表は2日、優勝パレードでソウェト(Soweto)を通過し、かつてはアパルトヘイト(人種隔離政策)の象徴として選手たちに敵対の目を向けていた旧黒人居住区(タウンシップ)の住民から大歓迎を受けた。

 南アフリカは10月28日に行われた決勝で宿敵ニュージーランドを12-11で破り、2大会連続にして最多4度目の優勝を果たした。

 2019年大会の優勝パレードでも訪れたソウェトでは、選手たちが乗った黄色と緑のオープントップバスを待ちながらダンスをする制服姿の若者や、南アフリカ国旗を振ったり、「ありがとう、Bokke(スプリングボクス<Springboks、南アフリカ代表の愛称>」と書かれた黄色いプラカードを掲げたりする老若男女の姿があった。

 チームのスローガンである「Stronger Together(一緒ならもっと強くなれる)」と書かれた黄色のシャツを着た選手たちが目抜き通りを通り過ぎ、バスの先頭で主将のシヤ・コリシ(Siya Kolisi)が優勝トロフィーを掲げて人々をあおると大歓声が湧き起こった。

 首都プレトリアでスタートしたパレードは4日間にわたって行われ、この後は3日にケープタウン、4日にダーバン(Durban)、5日にイーストロンドン(East London)を訪れることになっている。(c)AFP