【11月1日 AFP】韓国の国家情報院(NIS)は1日、北朝鮮がロシアに100万発以上の砲弾を供与し、その見返りとして衛星技術に関する助言を受けていると明らかにした。

 韓国国会情報委員会の劉相凡(ユ・サンボム、Yoo Sang-bum)議員が国政監査後、NISの報告内容を報道陣に伝えた。

 ウクライナ侵攻と核兵器開発を理由に、それぞれ国際社会から制裁を受けている北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記とウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は9月、ロシア極東で会談。米国はその後、北朝鮮からロシアへの兵器供与が開始されたと主張している。

 劉議員が明かしたNISの報告によると、北朝鮮からロシアへの武器供与は8月以降少なくとも10回に上り、「計100万発以上の砲弾」が送られた。ウクライナ侵攻でロシア軍が使用する「約2か月分と分析されている」という。

 また北朝鮮はその見返りとして、軍事偵察衛星の打ち上げに関する技術的助言をロシアから受けたとみられている。

 北朝鮮は偵察衛星の打ち上げに2回失敗した後、10月に3回目の打ち上げを予告していた。劉議員は「10月の打ち上げ日は延期されたが、エンジンや発射装置の点検など最終準備は本格化している」とし、「ロシアから技術的助言を受けたとみられることから、成功率が高まったと考える」と述べた。

 米国は先月、北朝鮮が過去数週間で1000個以上のコンテナに入った軍備品をロシアに送ったと報告した。(c)AFP