【11月1日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)を制した南アフリカ代表が31日、母国へ凱旋(がいせん)を果たし、冷たい雨の中で待っていた無数のファンが王者を迎えた。

 多くが代表カラーである緑と金をまとったファンは、ヨハネスブルク近郊のO・R・タンボ国際空港(O.R. Tambo International Airport)を埋め尽くし、史上最多4回目の優勝を果たしたチームを待ち受けた。

 南アフリカは28日の決勝で、最大のライバルであるニュージーランドに12-11で競り勝ち、1995年、2007年に続き、連覇を果たした。

 空港のパブリックエリアに姿を見せた主将のシヤ・コリシ(Siya Kolisi)は、優勝トロフィーを握りながら、声を合わせて歓声を送るファンに手を振り、喜びに沸くサポーターと記念撮影を行った。

 黒人初のスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)主将を務めるコリシは、「南アフリカ国民のみなさん、ありがとう。長く厳しい20週間だったが、その価値はあった」と話し、「この優勝は6年前から計画していたものだ。2019年大会は予想外のボーナスで、最終目標は常に2023年の優勝だった」と続けた。

 多くのファンは「勝者の集団、ボッケ(スプリングボクス)」と書かれたボードを振り、大音量で流れるBGMがパーティーのような雰囲気を作り出した。バンドによる国歌演奏もあった。

 チームは11月2日から各都市をまわるツアーに乗り出し、ヨハネスブルクの他にプレトリア、ソウェト(Soweto)を訪れる。同3日から5日にかけてはケープタウン、ダーバン(Durban)、イーストロンドン(East London)を訪問。多数の人が通りに列をなし、国中をとりこにしたチームを迎えることが予想される。(c)AFP