【10月29日 AFP】ボクシングのヘビー級10回戦が28日、サウジアラビア・リヤドで行われ、WBC世界同級王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が総合格闘技大会「UFC」の前ヘビー級王者フランシス・ガヌー(Francis Ngannou、カメルーン)を判定2-1で下した。

 プロ無敗のフューリーは、これがボクシングデビュー戦のガヌーに3回にダウンを喫して動揺したようにも見えたが、判定に持ち込んで勝利を収めた。

 前日会見では、ガヌーについて「でかい太ったソーセージだ」とコメントするなど軽い態度を取っていたが、試合後には「非常にやりづらい相手だった。良いパンチャーで、とてもリスペクトしている」と称賛し、この10年間で「最もタフなファイトの一つ」だったと振り返った。

 一方、下馬評では圧倒的不利とされていたガヌーは「初めてのボクシングマッチで素晴らしい経験ができた。言い訳はない」と話し、「少し足りないのは分かっていた。もっと取り組んで、また戻ってくる。これで自分ができることが分かった」と前を向いた。

「Battle of the Baddest」と称された今回の対決で、フューリーが持つWBCのベルトはかけられなかった。ファイトマネーは、フューリーが5000万ポンド(約91億円)とされており、フューリーが英メディアで語ったところによれば、ガヌーは1000万ポンド(約18億円)を受け取る。(c)AFP