【10月28日 AFP】昨季のアルペンスキーW杯男子回転の年間王者となったノルウェーのルカス・ブラーテン(Lucas Braathen)が27日、同国スキー連盟(Norges Skiforbund)と対立していた中で、23歳の若さで現役引退を電撃表明した。

 ブラーテンは今週末にW杯開幕戦が行われるオーストリア・ゼルデン(Soelden)で記者会見に臨み、「引退する。もうやめにする」と明かし、「キャリアで初めて自由を感じている」と語った。

 連盟とは肖像権をめぐって長期にわたり対立し、最近になって許可なくアパレルブランドの撮影に参加したことで、状況がエスカレート。今週に入り、連盟側から罰金処分を突きつけられていた中、「このシステム内でスキーを続けるには、夢を諦めるだけでなく、人生の喜びまでも捨てる必要があった。これ以上それをするつもりはない」とも語った。

 ブラーテンが競技を去る決断をしたことについて、連盟の会長は同日、「全く思いもよらないこと」だと反応した。

 ブラーテンは2018年12月にW杯デビューを果たし、回転で3回、大回転で2回の優勝5回を記録。昨季は表彰台に7度上り、回転でクリスタルグローブを手にした。(c)AFP