【10月28日 AFP】ラグビーW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)は27日、3位決定戦が行われ、イングランドは26-23でアルゼンチンに競り勝ち、3位で大会を終えた。

 2003年大会覇者のイングランドは、オーウェン・ファレル(Owen Farrell)がキックで16点を稼いだほか、ベン・アール(Ben Earl)とセオ・ダン(Theo Dan)が1トライずつを決め、9月に行われたプールステージの再戦を制した。

 対するアルゼンチンは、3点差の接戦となる中で75分にニコラス・サンチェス(Nicolas Sanchez)が同点のペナルティーゴール(PG)を外し、2007年大会に並ぶチーム最高成績の3位に入ることはできなかった。

 この試合を最後に代表から退くイングランドのベン・ヤングス(Ben Youngs)は「この結果を得ることができ、仲間たちを誇りに思う」と喜び、「勝利で終えられてうれしい。本当は明日の夜この場にいたかったが、今夜勝てたのはよかった」と話した。

 イングランドのトム・カリー(Tom Curry)は、準決勝で南アフリカのボンギ・ムボナンビ(Bongi Mbonambi)から人種差別的な暴言を受けたとされる騒動を経て、この一戦で通算50回目のテストマッチ出場を記録。10代での代表デビューから8年、わずか25歳での大台到達となった。

 イングランドは1995年大会の3位決定戦で敗れているため、W杯3位はこれが初めてとなる。そのときの決勝のカードは、くしくも28日の決勝で互いに最多4回目の優勝を狙う南アフリカとニュージーランドだった。(c)AFP/Illtud DAFYDD